特集

2020/07/09

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が未だ終息しない中、東大TVのスタッフもリモートワークが中心となり、今までとは違う働き方や新しい生活習慣の構築を模索する日々が続いています。
そこで今回の特集では、スタッフたちが「今、この時だからこそ見たい!」「見てほしい!」動画を紹介いたします!

今までとは違う生活だからこそ、見てほしいもの、気づいたこと、考えてみたくなったこと……

スタッフたちの個性も垣間見えるかもしれない?
動画を、少しでも楽しんでいただければ幸いです!


スタッフおすすめ①:河内 啓二・渡部 勲「風洞実験施設見学ツアー」――2016年度 東大駒場リサーチキャンパス公開


みなさん、「駒場リサーチキャンパス(駒場IIキャンパス)」はご存知ですか?
教養学部がある駒場Iキャンパスから歩いて5分ほどのところにあるキャンパスです。
毎年、「東大駒場リサーチキャンパス公開」が行われますが、残念ながら今年は開催中止となってしまいました。

研究室公開やいろいろなイベントに参加したかったよ……という方におすすめなのが、この動画です。

2016年の「東大駒場リサーチキャンパス公開」で行われた風洞実験施設見学ツアーを収めた動画です。
3m風洞編と発電機・垂直風洞編の2つの動画があります。
風洞だけでなく、自然界の奥の深さにも触れることができます。

日本の航空宇宙工学の歴史の証人とも言える風洞実験施設についての解説を聞いたり、実際に動いている様子を見たりしながら、「東大駒場リサーチキャンパス公開」を体験してみませんか?

(N)


スタッフおすすめ②:三浦 篤「印象派 ―西洋絵画を変えた画家たち」――2011年度 駒場祭公開講座


私事ですが、リモートワーク中の運動不足を解消しようと終業後のウォーキングを始めました。
仕事を終えて外に出ると、この時期はちょうど日没の時間帯で、空の色が大きく変わっていく様子を目の当たりにすることができます。

淡い紫色、明るい朱色、藍色と、いくつもの色が重なった空は、まるで印象派の画家が描いた絵画のよう。
その光の変化は本当に美しく、モネやピサロがそのとりこになった気持ちがわかるような気がしました。

さて、現代に生きる私たちは、こんな風に印象派の絵画を「美しいもの」とみなしていますが、その画風は当時の価値基準からはあまりにもかけ離れたものでした。

この動画では、彼らの最初の展覧会を「批判」した有名な批評文から始まって、主題やモチーフ、様式や技法、そして展示方法が、それまでの西洋絵画の常識と比較して、いかに革新的なものであったかを知ることができます。

モネやピサロだけでなく、ルノワールにセザンヌ、カイユボットと、印象派のそうそうたる画家たちの作品がスライドで楽しめるのも見所です!

朝に、昼に、夕暮れに、夜に… 彼ら見たのと同じ空の光の変化を楽しみながら、価値観が変わる時代というものに思いを馳せてみるのもいいかもしれません。

(Lateolabrax)


スタッフおすすめ③:寺谷 広司「国際社会における悪と法」――2015年度 東京大学公開講座「悪」


日々の生活の中で、「悪」らしきものに遭遇したり、自分の思考や行動に「悪」らしきものを感じたりすることは多いですよね。

世界から「悪」がなくなればいいのに、と思うこともありますが、そもそも何が「悪」であるかを定義するのは難しく、また私たちの心に「悪」らしきものが潜んでいる限り、「悪」がなくなることはないのでしょう。…なんだかしょんぼりしてしまいますが、こんな風に一人で感傷的になっていても仕方がないので、東大TVで「悪」について勉強してみました。

この動画では、国家間の戦争や国内でのヘイト・スピーチの事例から、法や政治がどのように「悪」に対処してきたかということを論じています。
この世界から「悪」がなくなることがないのだとしたら、どう対処するのがよりマシなのか、まずは法学や政治学の視点から考えてみましょう。

(スタッフF)


スタッフおすすめ④:ル・クレジオ氏講演会「詩の魅力 Charme de la poesie(日本語字幕)」


内容がなかったり抽象的だったりする文章を「ポエム」と揶揄する場面にしばしば出くわします。
しかし、これはよく考えれば妙な用法です。
というのも、詩(=poem)は、一般的には韻律やリズムを持った言葉の連なりで、歴史的にもフランスのアレクサンドラン、日本の5・7・5・7・7などの数多くの詩形(=規則)が存在するからです。
だから、無秩序で何を言ってるのかよくわからない言葉の連なりを小馬鹿にしたいのなら、せめて韻文の対になる概念である散文(文字通り読めば「散らかった文」)が用いられるべきなのではないでしょうか(もちろんこの文章も散文です)。
ですが、今のところ感傷的なSNSの投稿や政治家の発言を「プローズw」「散文的ワロタ」と言ってあげつらってるところを見かけたことがありません。

これは一体どういうことなんでしょう? 
多分、ある意味では、文芸ジャンルとしての「詩」とネットの意味不明文言「ポエム」を切り離して考えているのでしょう。
しかし、どうであれ、こうした言葉遣いは詩に対する無理解が背景にあるように思えてなりません。
たしかに、詩と聞くとちょっと身構えしまったり、浮世離れした印象をうけてしまいがちです。
ですが、詩は決して私たちの暮らしに無縁なものではないのです。
歌に乗せた言葉の連なりだって立派な詩だと言えますし、散文は歩行で詩は舞踏であるというヴァレリーの有名な比喩を思い出しても良いかもしれません。
あるいはこの動画を見てみるのも一手です。
詩人ではなく小説家の立場から語られる「詩の魅力」は、多くの人を頷かせる説得力を秘めています。
正しく詩に対して「ポエム」と言えるようになるために、ちょっと詩を身近なものにする夏というのも悪くありませんね。

(ありあぽこてん)


スタッフおすすめ⑤:松木 則夫「妄想・幻覚と想像力―薬との接点」――東京大学公開講座「想像力」


英字ニュースをザッピングすると”Corona Paradox”という文字をチラホラ見かけるようになりました。
パラドックスと聞くとみなさんは何を思い浮かべますか。
例えばウサギとカメ(Zeno’s Paradoxes)、例えば映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で有名な親殺しのパラドックス(Time Paradox)、例えばソロー・パラドックス(Solow Computer Paradox)。
私の場合は、過去に救急治療で投与された麻酔薬・ケタミンの副反応を思い浮かべます。
ケタミンはとんでもない悪夢を見ることでも知られており、数年経った今でもあのときにいた光景や感覚、「現世」に戻ってきたときの言葉にならない「これじゃない感」は半端ないものでした。

さて、ニューノーマルです。
新型コロナウイルスの影響で唐突に始まった在宅勤務とその長期化で、たまの出勤では「現世」に戻ってきたときのような眩暈を感じます。
そんなこんなを思い出しながら、この講義動画をおすすめします。

ニュースでは”Corona Paradox”とともに”COVID-19 Paradigm Shift”という文字も増えた気がします。
在宅勤務を継続できる諸兄姉各位におかれましては、評価者にソロー・パラドックスなどと指摘されることのないよう、想像力を鍛えてパラダイム・シフトにしっかり乗っていきましょう。

(inabaure)


まだまだ、このほかにも東大TVにはおすすめしたい動画がたくさんあります!
みなさんも興味のある分野やイベント、キーワードからサイトを検索して、自分だけのおすすめ動画を探してみてください!

2020/04/30

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい、遠出もままならない今日この頃。
けれどこんな時だからこそ、普段と違う場所、違う世界を見てみたくなりますよね。
そこで今回の特集では、特集記事「世界を旅する」をさらにパワーアップして、動画を見ただけでもっともっと旅した気分になれる……かもしれない動画をピックアップしました!

なかなか行けないあの国の旅、時間を超えて行くあの国の旅、中には地球の外まで飛び出す旅も……?

動画を通じて、ぜひたくさんの旅を楽しんでください!


波多野 瞭「中世の学生生活を体験しよう:図版資料から読み解く「大学」」——東大院生によるミニレクチャプログラム 第7回


ある朝、目が覚めたら突然自分が中世ヨーロッパの学生になっていた!

そんなことを妄想してみたことが、誰しもある(?)かもしれません。

この動画では、そんな中世ヨーロッパへのタイムスリップを疑似体験することができます。
中世ヨーロッパの学生たちが、どんな家に住み、どんな場所で、どんな風に勉強していたのか。
タイムスリップした現代人の目線から学ぶことができますよ。

中世の学生となったあなたは、朝、どんな場所で目を覚ますのでしょう?
時間も場所も飛び越えた旅を、ぜひお楽しみください!


塚本 麿充「明末杭州の画家・藍瑛 :その家族と工房の経営戦略」——東洋文化研究所公開講座 第16回 アジアの策」


明朝から清朝へ王朝が変わるという、社会の大きな動きがあったおよそ400年前の中国。
この時代に、ほかの画家のように戦乱で命を落とすこともなく、絵画をヒット商品として市場に送り出すことに成功した藍瑛という画家がいました。

この動画では、藍瑛の人生を辿り、彼が画家として市場で成功した理由を探りながら、明末清初の時代のさまざまな価値観に触れることができます。

スライドにふんだんに使われた中国絵画も、見どころのひとつ。
歴史を学びながら美術鑑賞もできる、贅沢な旅を味わってみませんか?


佐藤嘉惟「濁音を探せ!:仮名文献の濁音の歴史」——東大院生によるミニレクチャプログラム 第11回


日本人にはおなじみの「仮名」ですが、現代と昔では使い方が異なっているのをご存じですか?
現代では何気なく使っている「濁音」ですが、使われるようになるまでには歴史的な経緯がありました。
この動画では、その「濁音」を手がかりに、鎌倉時代や平安時代の仮名の使い方を知ることができます。
講演中には、参加者が濁音を探すワークもあります。
うまく濁音を探すことができるようになれば、平安時代や鎌倉時代にタイムスリップしても困らないかも?


Alastair Morgan「UN Sanctions and the DPRK」——2019年度「GraSPP Research Seminar」


メディアが伝える北朝鮮は、なんだか架空の世界にある遠い異国のようです。
でも、その姿って果たしてどれだけ実態を反映しているのでしょう?
北朝鮮に滞在していた元英国大使を話し手に、この講演では、異なるレイヤーに属する2つの事柄が語られます。
すなわち、外交官の視点から見た北朝鮮をめぐるスリリングな世界情勢と、一人の人間として彼の目に写った北朝鮮の人々の生々しい生活風景の2つです。
一見相入れないこの2つの話題は、しかし、為政者の政策と、その帰結としてある国民の生活という因果をトレースしている点で、この国のリアルを、鮮やかに示してくれています。
距離的には近く、心理的には遠い、未知なる隣国——北朝鮮。
その心の距離感のスキマを、動画を通した旅で少しだけ埋めてみませんか?


山崎直子「帰地球」報告会


地球の上を旅することに飽きたなら、最後は宇宙へ行ってみましょう!
この動画は2010年にスペースシャトルで宇宙に行き、宇宙ステーションで2週間を過ごした山崎直子宇宙飛行士の講演会です。
打ち上げ時のスペースシャトル内の様子、宇宙ステーションでの実験、無重力環境での生活、そして地球に帰る際の着陸の様子など、宇宙での貴重な体験を臨場感あふれる映像とともに堪能することができます。
なにげなく着陸しているように見えた帰還用の飛行機も、実は「一度きりしかチャンスがない」ものだったとは驚きです!
私たちもいつかこんな風に、成層圏の彼方を旅する時代が来るのかもしれませんね。


このほかにも、東大TVには旅行気分を味わえる動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2020/03/23

3月は卒業シーズン。
学生の皆さんにとってはもちろんのこと、先生方にとっての「卒業」の季節でもあります。

そこで今回の特集では、今年度に退職される教員の中から、東大TVで講演をご覧いただける先生方をご紹介します。

最近のご講演から、中には10年以上前の映像まで。
ご専門となる研究分野のあゆみにも思いを馳せつつ、ご覧いただければ幸いです。

[参考:令和元年度 退職教員一覧]
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/info/retirement_AY2019.html


大学院人文社会系研究科・文学部 沼野 充義 先生
専門分野:ロシア、ポーランド文学、世界文学論、文芸評論


いまでは世界中で誰もが知っている「ロボット(Robot)」という言葉は、チェコの作家チャペックがチェコ語をもとに作った新造語でした。
2006年に行われたこの講義では、レム、アシモフなどの作品を紹介しながら、文学的想像力と科学技術の関係について検討しています。


大学院総合文化研究科・教養学部 石井 直方 先生
専門分野:筋生理学


健康をもたらす筋肉を作るには、理論に根差した適切なトレーニングが必要です。
ボディビルダーとして世界大会で3位を獲得したこともある石井先生が、少しの力でより効率的に効果を上げられる筋肉トレーニングを紹介します。


大学院総合文化研究科・教養学部 丹野 義彦 先生
専門分野:臨床心理学、異常心理学


うつや不安といった心理病理は、不適応と適応の両面があり、そのバランスをとることが大切です。
心理病理をコントロールしながら共存する、「認知行動療法」についてお話しします。


大学院法学政治学研究科・法学部 道垣内 弘人 先生
専門分野:民法


日本の法制度において基本法の1つである民法には、明治時代における制定、その後の学説継受、制定後100年の経過により生じた様々な縺れがあります。
講義では、縺れの具体例と、その解消の試みについて考えていきます。


大学院農学生命科学研究科・農学部 中山 裕之 先生
専門分野:獣医病理学


タスマニアン・デビルの伝染するがん、老齢動物の脳病変、犬と猫のがん、忠犬ハチ公の死因などのトピックスを通じて、がんやアルツハイマー病といった老化に関連する疾患について考察しています。


大学院農学生命科学研究科・農学部 山岸 順子 先生
専門分野:作物学


作物栽培においては、①収量が多いこと、②品質がよいこと、③農作業者の負担とコストが少ないこと、④環境に優しく安全であること、の4つが求められています。
イネの栽培を例にして、これらの成立過程と歴史的な変遷、および現代におけるバランスのあり方について解説します。


大学院総合文化研究科・教養学部 丸山 真人 先生
専門分野:経済人類学・エコロジー経済学


人間は商品に依存することなく満足のいく生活を送れるのでしょうか。
生態系を維持するために必要な制度としてのコモンズに注目しながら、生態系に負担をかけない、脱商品化された経済のあり方を構想します。


大学院情報理工学系研究科 石川 正俊 先生
専門分野:システム情報学


ビジョンチップによって1秒間に1000枚の画像の処理が可能となり、ロボットの柔軟な動作が人間の目には見えないスピードで実現できるようになりました。
その原理と構造を説明するとともに、様々な形の超高速ロボットの実例をビデオで紹介しています。


大学院情報理工学系研究科 中村 仁彦 先生
専門分野:ロボティクス


ロボットは身体をもったコンピュータと見ることができます。
その身体にどのような「形」を与えるべきなのでしょう。
人はなぜヘビやトカゲでなく、イヌやネコに親近感を覚えるのか? 
日常生活で親近感をもつロボットに必要な知能とは? 
さまざまな角度から考えます。


大学院情報理工学系研究科 廣瀬 通孝 先生
専門分野:システム工学、ヒューマン・インタフェース、バーチャル・リアリティ


デジタル技術を駆使して疑似的体験をつくり出す技術として、今ではすっかりおなじみになったVR(バーチャルリアリティ)。
それは「感覚の技術」とも呼ばれます。本講義では、これまで難しいとされてきた触力覚、嗅覚、味覚などを中心に、新しい感覚の技術について語ります。


大学院情報学環・学際情報学府 田中 淳 先生
専門分野:災害情報論


いろいろな災害情報が提供されるようになってきた昨今。
情報で命を救うことはできるのでしょうか。
命を救うためにはどのような条件が必要なのでしょうか。
この講義では住民調査の結果に基づいて、災害情報の発表の仕方、伝え方、使い方を具体的に考えていきます。


ここに挙げた以外にも、東大TVには退職される先生のほかの講演の動画もあります。
興味を持たれた先生のお名前で、サイトを検索してみてください!

2020/01/17

2020年になり、東大TVのサービスも15年目を迎えました。

講義の動画を撮影する、撮影した動画を編集する、公開用に資料の著作権処理をする……
東大TVのスタッフも、さまざまな分野の先生方のお話に、さまざまな形で関わる中で、「この先生の話は面白かったな…」「このテーマには考えさせられたな…」などなど、印象に残る動画がたくさんありました。

そこで今回の特集では、東大TVのスタッフの個人的なおすすめの動画をご紹介いたします!

昨年公開したものに絞って、さらにスタッフが悩みに悩んで厳選した動画の数々…… 
ぜひ、ご覧ください!


スタッフおすすめ①:瀬地山 角「ジェンダー論でジャンボ宝くじを当てる方法:東大は女子学生を求めています!」――2018年度 駒場祭公開講座


女性の「社会進出」や「活躍促進」……とよく耳にしますが、現状を知っていますか?
女性の社会進出は、女性の問題でしょうか? 
男性にはメリットはないのでしょうか?

東大の女性比率という話題を入口に、データなどを示しながら、女性と男性が置かれている現状と問題を知ることができる動画です!!
特に、男性である講演者自身の子育て経験も交えながらの説明には、説得力があります。

女性も、男性も、みんなが過ごしやすい新しい社会をどのようにつくれるのでしょうか。
この動画をきっかけに、ご自身の生活を振り返り、考えてみませんか?

(N)


スタッフおすすめ②:アンドルー・ゴードン「日本の「ダーク・ツーリズム」:グローバル、国、市民の視点から」――2019年度 東京カレッジ講演会

厳密な定義はちょっと曖昧ですが、「ダーク・ツーリズム」という言葉には、その内にすでに指し示されているように、陰惨で悲劇的な暗い歴史のイメージがまとわりついています。
例えば、アウシュビッツや原爆ドーム、ガーナ・ベナン湾沿いの奴隷要塞群、福島第一原発発電所を想起してみて下さい。
ダーク・ツーリズムの目的地とされるこれらの場所は、戦争や奴隷貿易、自然災害など負の歴史の舞台として著名なものばかりです。

ダーク・ツーリズムなんだから当たり前じゃないか。
そう思われるかもしれません。
しかしながらこの講演動画では、そんな誰もが思い浮かべがちなイメージとは異なる、もう一つのダーク・ツーリズムのあり方が探求されるのです。

その導き手となる人物はハーバード大学ライシャワー日本研究所の元所長アンドルー・ゴードン。
日本研究の泰斗とも言うべき彼が唱えるダーク・ツーリズムは常に複数性で彩られている点で特徴的です。
すなわち、ネガティブな一つの視点でもって歴史的空間を眺めようとするのではなく、歴史の闇だけでなく、光の部分だけでもない、その両面を併せ持つ複雑な磁場として捉え直すこと。
これこそがゴードン講師が目指すダーク・ツーリズムの新たな可能性とひとまず言って良いでしょう。

彼は、その一例として長崎の端島(軍艦島)や足尾銅山などの近現代産業遺産を取り上げます。
我々にも馴染みのあるこれらの場所の歴史が、光と闇、利益と被害、地方と国家、宗主国と植民地、管理と運動、経営と争議といった相反する複数の視点から再検証されていく様子は、実に知的な刺激に満ち溢れています。
その営みの仔細については、是非動画で。

(ありあぽこてん)



スタッフおすすめ③:Richard Pascale「Adaptive Change!:社会課題解決や組織開発での適応課題・行動変容に対処するワークショップ」


「世の中変えてやるぞ!」と気合を入れて、色々悩んで、いいアイデアをおもいついたとしても、なぜかうまくいかないということはありませんか。
そんなときにどう考えて行動するべきかを教えてくれるのがこの動画です!

「世の中を変えたい!」とまでいかなくとも、生きていればなにかを変えたいと思うことや、小さなものから大きなものまで……
さまざまな問題に直面することがあるかと思います。
そんなときは、ぜひこの動画のことを思い出してください。
きっとすてきなヒントをもらえるはずです。

(スタッフ F)


スタッフおすすめ④:馬場 彩「X線で探る宇宙:その熱く激しい姿」――2018年度オープンキャンパス 模擬講義


東大TVといえば著名人の講演会、あるいは教育、社会問題を扱った動画が多くを占めているイメージがあるかもしれません。

しかしひそかに熱いのが、宇宙に関連する動画です!
2015年にノーベル賞を受賞した梶田教授の講演をはじめとして、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト総括山崎直子さん大西卓哉さんら実際に宇宙へ行った宇宙飛行士の貴重な報告など、宇宙の深遠に挑むたくさんの方々のお話を聞くことができるんです。

今回ご紹介するのは、宇宙に関するもっとも最近公開された動画のひとつ。
馬場彩准教授による『X線で探る宇宙:その熱く激しい姿』です。

ぱっと見ただけでは、暗闇に小さな星が浮かぶだけの、静かで冷たい姿の宇宙……でも本当は、目に見えない熱やエネルギーが渦巻く「熱い」世界であるとご存知でしたか?

「X線天文学」は、そうした宇宙のもう一つの姿を観測する学問。
X線を通すことで、肉眼では見えないブラックホールや、謎の多い暗黒物質も「見える」ようになるのです。

ブラックホールから噴き出す衝撃波をとらえた写真は、圧巻ですよ!

高校生を主な対象とした模擬講義ですので、専門的な知識がなくても十分に楽しめるお話です(私も素人です!)。
宇宙の熱く激しい姿を、ぜひご堪能ください!

(Lateolabrax)


まだまだ、このほかにも東大TVにはおすすめしたい動画がたくさんあります!
みなさんも興味のある分野やイベント、キーワードからサイトを検索して、自分だけのおすすめ動画を探してみてください!

2019/10/30

2015年9月25日は、国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された日です。
これにちなんで、毎年9月末の国連総会開催期間の1週間は、SDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」となっています。

東大TVでは8月・9月・10月の3ヶ月連続企画として、SDGsの「17の目標」に関連する動画をご紹介してきました。

第1回の記事はこちらから。
第2回はこちらから。

今回はいよいよ最終回。
目標12から目標17に関連する動画をご紹介します!


目標12:つくる責任 つかう責任
藤田 豊久「循環型社会形成のための資源処理と環境浄化」――2014年度 五月祭公開講座


資源が限られているからこそ、次の世代、そのまた次の世代と末長く使い続けられる仕組みを構築しなければなりません。
廃棄物の処理、リサイクル、排水の浄化……サステイナブルな循環型社会形成へ向けた、さまざまな課題が検証されています。


目標13:気候変動に具体的な対策を
佐藤 光三「地球温暖化をどうやって止める? 二酸化炭素を封じ込める」――工学部テクノサイエンスカフェ 第19回「エネルギーと資源のフロンティア」


地球規模で考えると、近年の気候変動は加速の一途をたどっています。
では、具体的にどのような対策をとればよいのでしょう? 
この動画では、温暖化の主因と考えられているCO2を封じ込めるための具体的な方策が講じられています。
さて、その詳細とは…… 
ぜひ動画をご覧ください。



目標14:海の豊かさを守ろう
山川 卓「水産資源の持続的有効利用と水産学」――農学部公開セミナー 第50回「学と業」


「母なる海」という言葉があるように、人類にとって海とは母親のような存在に例えられます。
実際のところ、水産業は野生生物を資源とする最大規模の産業であり、我々に大きな恵みをもたらしています。
海の豊かさが損なわれないようにしつつ、その恩恵を持続的に享受していくにはどうすればいいのか。
水産学が果たしてきた役割と、これから目指すべき方向性についてのお話です。


目標15:陸の豊かさも守ろう
鷲谷 いづみ「さとやまの恵みとヒトの持続可能なくらし」――2014年公開講座「恵み」


海の話をしたので、次は陸の話題を。
私たちの食料の80%が植物によって供給されていることからもわかるように、持続可能的な環境にとって陸の豊かさは大前提です。
自然の豊かな恵みを守り伝えていくために、できることとは? 
縄文時代の日本人の暮らしをヒントにして、保全生態学の視点から考えていきます。


目標16:平和と公正をすべての人に
藤原 帰一「戦争と平和の条件」――新図書館トークイベント 第7回「戦争と平和の条件 -いま、大学の知と教育にできること」


無用な戦争を回避し、平和を維持するためには、社会ができる限り正確に現実を認識しながら、論理的な判断をおこなうことが重要です。
社会が戦争と平和を「思考する」能力を獲得する条件について、藤原帰一教授とともに考えます。


目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
小宮山 宏「世界の持続的発展と『課題先進国』日本(閉講の挨拶)」――2007年公開講座「グローバリゼイション」


これまでの課題はすべて、一つの国が頑張れば解決できるものではありません。
SDGsが掲げるすべての目標を達成するには、グローバルな連携が不可欠なのです。
その中での日本の位置づけを、「様々な課題を持っている『課題先進国』である」という立場から考えます。


また、このほかにも東大TVにはSDGsに関連する動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2019/09/25

2015年9月25日は、国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された日です。
これにちなんで、毎年9月末の国連総会開催期間の1週間は、SDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」となっています。

そこで東大TVでは8月・9月・10月の3ヶ月連続企画として、SDGsが設定する「17の目標」に関連する動画をご紹介していきます。

特集の第1回はこちらから。

今回はその第2回目。
目標6から目標11に関連する動画を見ていきましょう。


目標6:安全な水とトイレを世界中に
神馬 征峰「安全な水:国際保健の現場における知識と知恵の利用」――2009年公開講座「水」


未だに多くの人々が「安全な水」を利用できずにいます。
しかし、「安全な水」と言っても、実は国や文化によってその定義は様々です。
そうした中で、公衆衛生学の専門家がパレスチナ、ネパールなど実地に赴いて培った国際保健の知見が語られます。


目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
藤井 康正「未来のエネルギーを考える」―― 工学部テクノサイエンスカフェ 第16回「未来を支えるエネルギー」


エネルギーを作るには資源が必要。
でもその資源は将来的には枯渇すると言われています。
そこで、将来のためにエネルギー資源をどのように確保するのか、という課題が現れます。
この動画では、未来のエネルギーを巡るこうした問題系ととるべき解決策について、小学生でも理解できる平易な語り口で解説してゆきます。


目標8:働きがいも経済成長も
藤本 隆宏「産業現場のムダ取り改善と成長戦略」――2016年公開講座「無駄」


個人の「働きがい」と会社や社会の「経済成長」が両立できたらこれほど素敵なことはありませんよね。
産業の現場に注目する経済学について紹介するこの動画は、ひょっとしたらこの目標についてのヒントをくれるかもしれません。


目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
平尾 雅彦「持続可能な開発とディレンマ:成長と保護」――2019年公開講座「ディレンマ」


みんなが豊かな暮らしを送るためには、様々な産業の発展が必要です。
そして産業が発展してゆくためには新しい技術を生み出すイノベーションが欠かせません。
しかしながら、そうしたイノベーションが地球環境を破壊するものであっては意味がありません。
環境保護的な観点のもとでイノベーションはどのような形をとるべきなのでしょうか。


目標10:人や国の不平等をなくそう
トマ・ピケティ「21世紀の資本」(日本語字幕)

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ピケティの『21世紀の資本』は難解な経済学の専門書のように思われがちですが、実は言いたいことは非常にシンプル。
「今のままでは格差はなくなるどころか広がるばかり。だから格差を減らす方法について考えよう」
というのがピケティのメッセージなのです。
今、改めて、SDGsの観点から彼の話に耳を傾けてみませんか?


目標11:住み続けられるまちづくりを
樋野 公宏「都市が犯罪を引き起こす?」――工学部 テクノサイエンスカフェ 第18回「安全・安心な都市をつくる」


都市は便利で快適な生活を私たちに与えてくれます。
しかし、都市に人口が集中することで、様々な問題も起こりやすくなります。
その一つが犯罪。
安心して住み続けられる都市には、犯罪の抑止が欠かせません。
そのために工学ができることとはなんなのか。
小・中学生を聞き手にした、わかりやすい講演です。


来月の特集では、目標12から17に関連する動画をご紹介します。楽しみにお待ちください。


また、このほかにも東大TVにはSDGsに関連する動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2019/08/29

2015年9月25日は、国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された日です。
これにちなんで、毎年9月末の国連総会開催期間の1週間は、SDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」となっています。

そこで、東大TVでは8月・9月・10月の3ヶ月連続企画として、SDGsが設定する「17の目標」に関連する動画をご紹介していきます。
未来の世代のために、今、私たちができることは何でしょうか。
この特集をきっかけに、考えてみませんか?


※SDGsについての詳細は下記をご参照ください

『持続可能な開発目標報告2022』(17の目標についての詳しい解説)
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_report/


目標1:貧困をなくそう
川崎 昭如「地球環境学:貧困と災害、持続可能な開発を考える」――2015年度オープンキャンパス 模擬講義


17の目標で最優先とされる課題は、「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」ことです。
この動画ではタイやミャンマーでの現地調査をもとに、現地の貧困が自然災害と関わりが深いこと、
それが社会的な悪循環につながっていることなどを指摘しつつ、「持続可能な社会」の実現に向けた
自然科学と社会科学による統合的なアプローチの重要性について考えていきます。


目標2:飢餓をゼロに
難波 成任「8億人分の食糧が毎年病気で消えている」――2006年公開講座「人口」


飢餓を食い止めるために必要な対策としてまず思い浮かぶのが、食料の確保です。
しかし世界の食糧生産のうち三分の一は、微生物や昆虫、化学物質などさまざまな要因で失われており、特に病気による損失は12%にも達するとのこと。
これを食い止めるためは「植物のお医者さん」が必要です。
ここではそうした「植物医師」を養成する「植物医科学」について紹介しています。


目標3:すべての人に健康と福祉を
田中 宏和「健康政策を支える科学ー疫学研究とその活用」――2015年度 東大院生によるミニレクチャプログラム 第5回


すべての人が健康に過ごすためには、伝染病などに対策を打つことも必要です。
「疫学」はそうした伝染病をはじめとする人間の健康に関連する諸問題に対し、有効な対策を考えるための科学分野のこと。私たちにとって身近な健康政策にも応用されています。
この動画ではディスカッションやクイズを交えながら、健康政策と疫学の関係をわかりやすく学べます。


目標4:質の高い教育をみんなに
スティーブン・バーネット「すべての子どもたちに幼児教育を保障する」――2018年度 Cedepシンポジウム


全世界の過半数の子供と若者が、今なお基本的な読み書きや算数ができないと見られています。
豊かな社会の実現と維持のためには、幼児教育への投資が必要となります。
しかし、この分野への公的投資は成果が得られにくいという事実もあるそう。
米国の事例や統計を紹介しながら、幼児教育政策の「パラドックス」を解決する道を提案します。


目標5:ジェンダー平等を実現しよう
デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物」――2016年 デニ・ムクウェゲ医師講演会


目標5のターゲットのひとつに、「全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する」ことがあります。
デニ・ムクウェゲ氏は、コンゴ東部で行われている女性への凄惨な性暴力問題に取り組む医師で、2018年にノーベル平和賞を受賞しました。
この動画では、現地の紛争の原因である鉱物と性暴力との関係、そして国際社会の責任について語っています。


来月の特集では、目標6から11に関連する動画をご紹介します。楽しみにお待ちください。


また、このほかにも東大TVにはSDGsに関連する動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2019/04/10

「令和」という不思議な音の響きも耳になじみ始めた感のある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
来たる新時代の幕開けに胸の高鳴りを抑えきれない方もいらっしゃる一方で、去りゆく平成に想いを馳せる方もまた多いかと存じます。

そこで今回の東大TV特集では、平成の申し子の皆様にも、昭和に生まれた皆様にも、そしてもちろん大正明治生まれの方にも楽しめる、「平成」にまつわる動画をセレクトいたしました。

平成に起こった出来事を振り返ることで、あなたが新しい時代へと伝えていきたいことを、改めて考えてみませんか?


①平成の幕開け:はじまりはバブル崩壊
柳川 範之「資産バブルと爆発」――2017年公開講座「爆発」


平成は景気の後退とともに歩み始め、その後も相次ぐ経済不況と戦った30年でした。
「昭和のツケを払っているような負い目がある」
「華々しい成長も大きなビジョンも、なんとなく過去の遺物に思える」
そんな平成世代の感じているギャップは、バブル崩壊、リーマンショックといった経済的事象にも由来しています。
本動画では、資産バブルの崩壊がいかに経済や社会に影響を及ぼすのかを、平易な語り口で教えてくれます。


②世代交代の波:団塊世代の引退
荒井 良雄「日本人はどこに住んできたか」――2006年公開講座「人口」


平成の半ば、いわゆる団塊の世代が一斉にリタイアし、それと反比例するように少子化問題が叫ばれるようになりました。
人口問題一つに目をやっても、昭和と平成ではやはり対照的に思えます。
しかし見方を変えれば、平成の基礎地盤をつくりあげたのは、世代交代していった団塊の人々だったのです。
戦後から平成に至る彼らの歩みを、この動画とともに辿ってみてはどうでしょう。
新たな視点が得られるかもしれません。


③相次ぐ自然災害:地震、豪雨、火山噴火
中田 節也「火山噴火と災害」――2017年公開講座「爆発」


平成は自然災害に人間が振り回された時代だったとも言えるでしょう。
雲仙岳噴火や阪神淡路大震災。西日本豪雨災害や熊本地震、御嶽山噴火は私たちの記憶にも新しいはずです。
そして、未だに傷の癒えやらぬ東日本大震災……

本動画では火山噴火を事例に、災害とその被害を受けた人間たちの歴史を教えてくれます。
これから起こるかもしれない災害に備えるきっかけになれば幸いです。


④変わる食文化、変わらない食文化:和食のユネスコ文化遺産登録
潮 秀樹「和食の中心~米と魚」――第48回農学部公開セミナー「食卓を彩る農学研究」


平成25年、「和食:日本人の伝統的な食文化」はユネスコ無形文化遺産に選ばれました。
和食文化の中心は、「米」と「魚」です。現代でもレンジにかけるだけで食べられるご飯があるように、時代が変わり食べ方が変わっても、米と魚は食卓に欠かせない食材であり続けています。

本動画では、多様化する食文化の中で在り方を変えつつある和食の魅力とその課題を、科学的な研究成果を踏まえて紹介しています。


⑤インターネットの発達:社会・文化・人間関係の変容
田中 秀幸「情報とネットワークが変える社会」――2013年公開講座「変わる/変える」


通信技術の高度化と社会への普及によって、新たに生まれたインターネット文化。
それは人々のコミュニケーションの在り方すらも変えてきました。
flash、ケータイ小説、2ちゃんねる、Skype、FacebookにTwitter……そして、動画共有サービス!
こうして今ここで東大TVの特集ページを更新できているのも、動画共有サービスが一般化した平成文化なしには有り得ないのです。
本動画は、私たちにそんな情報化社会の見取り図を与えてくれます。


このほかにも、東大TVには平成に起こった出来事を学べる動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2019/01/09

年が明けて1月、入試シーズンの到来です!
受験生の皆さんにとっては、最後の追い込みや体調管理などで、とりわけ大変な時期かと思います。

というわけで今回の特集では、英語のリスニング必勝法といった具体的な試験対策から、キャンパスライフがイメージできる大学紹介など、受験生応援のための動画をピックアップしました。

受験勉強に、あるいは合格後のイメージトレーニングに、ぜひお役立てください!!



■2015年度オープンキャンパス模擬講義 阿部 公彦「文学部的リスニング必勝法」


多くの受験生にとって、やっかいな存在である「英語リスニング」。
その悩みの元は、すべての単語を聞き取ろうとする姿勢にあります。
この動画では、実際に『マクベス』の一節などを英語で聞きながら、「点と線の英語術」で受験生の不安を解消します!
また、講演者の専門である英文学研究と、リスニング能力の関連についても触れています。



■2015年度オープンキャンパス模擬講義 羽藤 英二「工学とは何かII ――建築、都市、社会システム、経営」


東大入試やセンター試験で使われた問題は、大学に入学した後の学習や、専門的な研究とも深く結びついています。
その結びつきを、数学や地理の試験問題を題材に、講演者の専門である交通工学や都市計画の知見も交えて解き明かしていきます。
数学や地理だけでなく、受験勉強全体のモチベーションが上がる動画です!



■2017年度オープンキャンパス模擬講義 南風原 朝和「テストの科学から見る大学入試改革」


「テスト理論」とは、テストの信頼性・妥当性等の評価・改善を目的とする、心理学と統計学に基付いた研究分野のことです。
つまるところ、「より良いテストを作るための学問」と言えるでしょう。
この動画ではテスト理論の基礎から出発し、大学入試改革の課題についても考えます。
去年話題になった民間英語試験活用の問題点や、受験時の障害者への公平な配慮についても話題にしています。



■2017年度オープンキャンパス大学・学部説明会 「大学説明会」


東京大学の歴史や教育制度、学生支援の取り組みを紹介しつつ、入試システム、出願者・合格者数の状況等について説明しています。
また、2016年度から始まった推薦入試にも詳しく言及されています。
東京大学の入試を受けようと考えている方は必見です!
※動画で紹介されているデータや入試日程は2017年当時のものです。入試情報については、公式Webサイトから最新の内容をご確認ください。



このほかにも、東大TVには大学入試に役立つ動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!

2018/10/04

猛暑の季節も去り、すっかり秋めいてきましたね。
秋といえば芸術に、行楽に、スポーツに…… 

そしてなんといってもそう、読書ですね!!

というわけで今回の特集では、著名な作家の講演や文学研究者の講義動画など、見ればもっと読書が楽しくなる動画をセレクトしました。

作家の言葉と研究者の言葉、両方聞いて本を開けば、今までとはまた違う読み方ができるかも?



■2012年ホームカミングデイ 文学部企画 古井由吉「翻訳と創作と」


ブロッホやムジールの訳業でも知られる小説家の古井由吉氏にとって、原文を日本語に置き換える営みは「グレーゾーンに放り出され」「しばし言葉を失う」「言語の宙に迷う」体験だったといいます。
そして、この動画では、自らの創作における「書き直し癖」が「翻訳の仕事をしていたその後遺症」であるとして、翻訳と創作の関係性について講演しています。
本人の声も魅力です。



■公開講座「水」 松浦寿輝「文学と水の形象」


小説や詩において、水という液体はいかに表象されてきたか。
とりわけ川の水のイメージを出発点に、本学名誉教授の松浦寿輝氏が、都市論的な背景を踏まえながら、流れる水や淀む水などが結びついてきた諸テーマについて探究します。
上に紹介した古井由吉氏の『野川』についても積極的に言及がなされています。



■2012年 駒場際公開講座 野村剛史「言文一致体小説の技法」


文法学者である講演者が、二葉亭四迷、坪内逍遥、田山花袋、夏目漱石、三遊亭圓朝、安岡章太郎らの技法を参照しながら、近代小説にとって重要な特徴の一つである「言文一致体」について、黎明期から現在に至るまでの変遷をユーモラスに辿り、その諸相を紐解いてゆきます。



■2009年 ル・クレジオ氏講演会「フィクションという探究」


「書くとは断言ではなく問いかけです。それは自分自身に関して行なう調査です」
2008年ノーベル文学賞を受賞したその翌年に、ル・クレジオ氏を本学に迎え、中地義和氏との対談が行なわれました。
本人による『地上の見知らぬ少年』の朗読や、作家としての自らに影響をおよぼした溝口と小津の映画についても語られます。



■公開講座「ロボット新世紀」 沼野充義「ロボットとSF:文学的想像力は科学に先行する」


アメリカの発明家レイ・カーツワイルによれば、2045年までには人工知能が人間の能力を上回る「技術特異点(シンギュラリティ)」が訪れると言われています。
彼の予測が現実のものとなるかはさておき、これに良く似た事態はすでに今から約100年も前、カレル・チャペックの作品にて予言されており、後のSF小説で繰り返し用いられる設定でもありました。
「文学的想像力は科学に先行する」と標する沼野教授とともに、レムやアシモフを紐解いて、来るべき2045年に想いを馳せてみませんか。



このほかにも、東大TVには作家や文学研究に関する動画がたくさんあります。
興味のあるキーワードで検索して、動画を探してみてください!