東京大学公開講座「成熟」
2006年度開講

東京大学公開講座「成熟」

福祉国家の変容と「成熟」:大人になることの難しい社会と教育
苅谷 剛彦

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現代社会の問題として、「大人になることの難しさ」がある。豊かな社会、多様な価値観を許容する社会の出現によって、共通の目標が喪失したこと、共通の大人のモデルが見つけにくくなったこと、大人と大人以前の境界があいまいになったことなどが原因の一端と考えられる。社会・経済の成長・発展(デベロップメント)と個人の成長・発達(デベロップメント)との予定調和を前提できた時代が終わりを告げようとしている。この講義では、社会・経済の変化、教育改革といった、マクロな変化に着目しつつ、大人になることの難しい社会がどうして出現したのかの解明をめざす。

講師紹介
教育学研究科
※所属・役職は登壇当時のものです。

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