特集:SDGs ②
2019/09/25

2015年9月25日は、国連総会において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された日です。
これにちなんで、毎年9月末の国連総会開催期間の1週間は、SDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」となっています。

そこで東大TVでは8月・9月・10月の3ヶ月連続企画として、SDGsが設定する「17の目標」に関連する動画をご紹介していきます。

特集の第1回はこちらから。

今回はその第2回目。
目標6から目標11に関連する動画を見ていきましょう。


目標6:安全な水とトイレを世界中に
神馬 征峰「安全な水:国際保健の現場における知識と知恵の利用」――2009年公開講座「水」


未だに多くの人々が「安全な水」を利用できずにいます。
しかし、「安全な水」と言っても、実は国や文化によってその定義は様々です。
そうした中で、公衆衛生学の専門家がパレスチナ、ネパールなど実地に赴いて培った国際保健の知見が語られます。


目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
藤井 康正「未来のエネルギーを考える」―― 工学部テクノサイエンスカフェ 第16回「未来を支えるエネルギー」


エネルギーを作るには資源が必要。
でもその資源は将来的には枯渇すると言われています。
そこで、将来のためにエネルギー資源をどのように確保するのか、という課題が現れます。
この動画では、未来のエネルギーを巡るこうした問題系ととるべき解決策について、小学生でも理解できる平易な語り口で解説してゆきます。


目標8:働きがいも経済成長も
藤本 隆宏「産業現場のムダ取り改善と成長戦略」――2016年公開講座「無駄」


個人の「働きがい」と会社や社会の「経済成長」が両立できたらこれほど素敵なことはありませんよね。
産業の現場に注目する経済学について紹介するこの動画は、ひょっとしたらこの目標についてのヒントをくれるかもしれません。


目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
平尾 雅彦「持続可能な開発とディレンマ:成長と保護」――2019年公開講座「ディレンマ」


みんなが豊かな暮らしを送るためには、様々な産業の発展が必要です。
そして産業が発展してゆくためには新しい技術を生み出すイノベーションが欠かせません。
しかしながら、そうしたイノベーションが地球環境を破壊するものであっては意味がありません。
環境保護的な観点のもとでイノベーションはどのような形をとるべきなのでしょうか。


目標10:人や国の不平等をなくそう
トマ・ピケティ「21世紀の資本」(日本語字幕)

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ピケティの『21世紀の資本』は難解な経済学の専門書のように思われがちですが、実は言いたいことは非常にシンプル。
「今のままでは格差はなくなるどころか広がるばかり。だから格差を減らす方法について考えよう」
というのがピケティのメッセージなのです。
今、改めて、SDGsの観点から彼の話に耳を傾けてみませんか?


目標11:住み続けられるまちづくりを
樋野 公宏「都市が犯罪を引き起こす?」――工学部 テクノサイエンスカフェ 第18回「安全・安心な都市をつくる」


都市は便利で快適な生活を私たちに与えてくれます。
しかし、都市に人口が集中することで、様々な問題も起こりやすくなります。
その一つが犯罪。
安心して住み続けられる都市には、犯罪の抑止が欠かせません。
そのために工学ができることとはなんなのか。
小・中学生を聞き手にした、わかりやすい講演です。


来月の特集では、目標12から17に関連する動画をご紹介します。楽しみにお待ちください。


また、このほかにも東大TVにはSDGsに関連する動画がたくさんあります。
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