2021年度開講
『知の継承(バトン)』東アジアへの⻄欧の知の伝播の研究
報告2:ホゥガース風刺画から見るアダム・スミスの時代
野原 慎司
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近世ヨーロッパでは、経済学の創始者として有名なアダム・スミスをはじめ、近代の学問を形作る人物が出現した。明治維新以降、日本が近代化する際、それら西欧の知が基礎となった。西欧の知・学問の受容により、日本は、西欧に肩を並べる国になろうとしたのである。
なかでもアダム・スミスは、西欧の経済成長の秘訣を明らかにしてくれるものとして着目された。その着目が基盤となり、新渡戸稲造は、東京大学所蔵のスミス旧蔵書を購入した。
その後も、東京大学教授・総長であった大河内一男は、西欧の文化を象徴的に表すウィリアム・ホゥガースの版画を購入し、コレクションとした。本研究会では西欧の知の受容に迫るものである。
講師:東京大学大学院経済学研究科 准教授 野原慎司 准教授
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