2006年度開講
東京大学公開講座「水」
文学と水の形象
松浦 寿輝
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古来、多くの作家や詩人が「水」のイメージに魅力を感じ、それを中核とし主題として、優れた文学作品を創造してきた。海、川、湖、泉など自然の中の水系から始まって、流れる水、噴出する水、淀む水、蒸発する水などが文学的想像力の貴重な源泉となり、そこに、「愛」、「青春」、「生命」などの諸テーマが結びついてきた。本講義では文学と「水」とが取り組んできた関係の諸相を紹介し、小説や詩の中で「水」がどのように表象されてきたかを考えてみたい。
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