2006年度開講
東京大学公開講座「力<チカラ>」
ものづくりを諦めたアメリカ、マーケティングの出来ない日本:顧客の力を探る
阿部 誠
動画
最近のマスコミによる『ものづくり』ブームに警鐘を鳴らす。まるで日本に残された最後の道のような印象を受ける。70~90年代、アメリカは日本の製造業の猛烈な追い上げにあって、逃げ場を探した。ちょうどそこにインターネットの時代が到来し、ネットワークを利用することによって見事に変身を遂げた。アメリカは、ものづくりが出来ないのではなく、やりたくないのである。BRIC諸国などの追い上げによって、今、日本は同じような立場にいる。製造業志向の『ものづくり』から変身しなければ、日本に未来はない。
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