東日本大震災の発生から、早いもので5年が経ちました。
あの時から今までに、防災・減災の科学とテクノロジーは大きく進歩しています。
東大TV今月の特集では、そうした成果を伝える講義・講演をピックアップしました。
いつ起こるかわからない将来の災害に備えるために、最先端の知をぜひお役立てください。
■公開講座「人間は進歩しているか?」 佐々木淳「沿岸域の防災・環境と向き合う人間の進歩」
「文明が進めば進むほど、天災の被害は大きくなる」?
寺田寅彦の言葉をヒントに、新しい津波防災・減災の思想を提案します。
■五月祭公開講座 藤野陽三「日本のインフラの現状と事故災害の防止」
道路、鉄道、水道などのインフラの老朽化も、災害の被害を大きくします。
日本のインフラの危険な現状を、どう変えていけばよいのか?
■公開講座「防ぐ」 田中淳「災害情報で命を救う」
災害時には情報が大切なのは言うまでもありませんが、情報が被害を減らすことに十分役立たないケースもあります。
この講義では、災害情報の伝え方と使い方を問い直します。
■公開講座「人間は進歩しているか?」 古田一雄「複雑巨大システムの安全をどう確保したらよいのか」
事故や災害が発生する確率をゼロにはできないとすれば、発生したときの損害をどう小さくするかが重要になります。
システム工学から見た「安全」とは?
■工学部模擬講義 笠原直人「福島原子力発電所事故の根本原因と教訓 – 安全維持に必要な態度とは – 」
原発のメカニズムから「マニュアル化」の弊害まで。
高校生向けの模擬講義です。
■公開講座「変わる/変える」 井出哲「ゆっくり地震が変える地震の理解」
今世紀になって発見された「ゆっくり地震」。
これを捉えることで、大地震の確率予測が向上する?
このほかにも、東大TVには災害に関するさまざまな動画があります。
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